社会 RSSicon

祭り復活させたい 林優太さん「地元のために頑張る」2012年3月10日 
このエントリーをはてなブックマークに追加

津波で壊れ解体された祖母の家があった場所を訪れ、幼いころを思い出す林優太さん=6日夕、岩手県大船渡市

 【岩手県で新垣毅】東日本大震災の影響で昨年4月に5日間、大船渡市から沖縄へ避難した林優太さん(23)が、郷里の再生を決意、祭りイベントの復活に向けて意欲を燃やしている。林さんは、震災以前は盛んだった地元の祭りがほとんどなくなったことを憂い「同級生は今は震災でばらばらだが、若い人同士で協力し合い、イベントを仕掛け、大船渡を盛り上げたい」と目を輝かせた。
 沖縄県の支援で那覇市内のホテルに滞在した林さんは、ある日テレビの画面にくぎ付けになった。大船渡市の南隣で、岩手県内で最も犠牲者が多かった陸前高田市で、花見の行事を催しているというニュースだった。
 職場の漁業協同組合が大きな被害を受け、精神的に疲弊していたが、沖縄滞在中、温かく迎えられ、元気を取り戻しつつあった。「私も皆が元気が出るような活動をたくさんしたい」と自分自身に誓った。
 帰郷後すぐ、津波で壊れた祖母の家のがれきを片付ける作業をした。幼いころ近くの海で釣りなどをして遊び、漁協職員になる動機も育んだ思い出の場所だ。そして漁協に戻り、漁業関係者の被害調査に携わった。船や家がそっくりそのまま流され、あらためて被害の大きさを実感した。
 漁協を退職し、がれき処理のアルバイトを経て、昨年7月からは臨時職員として市役所に勤務。4月からは自営業の父親を手伝うことを決心した。地元に帰ってから、家族と密に接する時間が増え、絆が深まったという。
 震災から1年。考え方が「大人になった」という。これまでは「ここは何もないから出たい」とばかり思っていた大船渡のために今は「残って頑張ろう」と思うようになった。
 沖縄滞在中「岩手から来た」と言うと、とても親切にされたという。「地元のために頑張ろうと思うようになったのは沖縄にいたことも大きい。また機会があれば行きたい」と沖縄に感謝している。


次の記事:親鳥 交代で子育て 南風原で...>>
アイコン 今日の記事一覧 アイコン 今月の記事一覧 アイコン 最近の人気記事




関連すると思われる記事

powered by weblio


PR



社会一覧


過去の記事を見る場合はこちらをクリックするか、 ページ右上のサイト内検索をご利用ください。