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『僕達急行 A列車で行こう』 鉄道オタクの妄想と願望を凝縮2012年3月20日 
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(C)2011「僕達急行」製作委員会

 もう〜悔しくって仕方ない。公開されればきっと絶賛されるだろう観客の声を、森田芳光監督に直接届けることができないなんて。ご存じの通り、森田監督は2011年12月20日に永眠された。すでに完成していた本作の公開を待ちわびながら。
 そりゃ森田作品のどれもが傑作というワケじゃなく、『わたし出すわ』のように触れることすら拒否したのもあったけど(苦笑)、鉄道愛が満載の本作は同じく鉄子の筆者にはビビッときちゃったワケですよ。
 森田監督といえば自主映画『水蒸気急行』を皮切りに、『(ハル)』や『間宮兄弟』など重要な場面で列車を登場させてきた鉄道オタクだもんね。そういう意味では、九州の人気列車&スポットをロケに使用するのはもちろん、役名やセリフにまで鉄道用語をちりばめた本作を最後に作れたことは幸せだったのかなぁとも思う。
 物語も春の気候に合わせるかのような、ほんわか温かいのが心地よい。鉄道が縁で出会った小町クンと小玉クンが、陥落困難な大企業の社長の心をつかみ、新規プロジェクトをモノにするのだ。彼らと社長を結んだのも鉄道という、鉄道オタクの妄想と願望を凝縮した内容。ついでに彼女が寄ってくる…という展開もね。天国の森田監督! 最高ですよ!! ★★★★★(中山治美)

 【データ】
監督・脚本:森田芳光
音楽:大島ミチル
出演:松山ケンイチ、瑛太
3月24日(土)より全国公開
(共同通信)
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 なかやま・はるみ 映画ジャーナリスト。1969年水戸出身。スポーツ紙出身の血が騒ぎ、撮影現場やカンヌ、ベネチアなど映画祭取材に燃える。三池崇史、深作欣二、キム・キドク、アキ・カウリスマキなどひとクセのあるオヤジたちが大好き。


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