優秀賞を受賞した聴覚障害がある宮城涼子さん=読谷村都屋の自宅
【読谷】生まれつき重度の聴覚障害がある宮城涼子さん(11)=読谷村立古堅小学5年=が、このほど村内で開かれた「第26回童話・お話し大会」(主催・村PTA連合会)に学校代表として出場し、優秀賞を受賞した。宮城さんは補聴器なしでは100デシベル(電車通過時の線路脇の音に相当)の音が聞こえず、健常者に比べると発音はぎこちないが、長い時間をかけて懸命に練習を重ねて大会に臨み、堂々とした発表で会場から拍手喝采(かっさい)を浴びた。 宮城さんの聴覚障害が分かったのは3歳のころ。言葉を話し始めるのが遅く「大きな声で話しかけても反応がなかった」と父・秀基さん(49))。その年に沖縄ろう学校の幼稚部で言語訓練を始めた。「普通の子は言葉がすぐに入るが、先天性の聴覚障害者の場合、その言葉があること自体分からない」(秀基さん)。訓練は厳しく、うまくいかない時も多かったという。
宮城さんは5歳で保育園に通い、その後、古堅幼稚園に入園。古堅小では一般の児童と授業を受けながら、毎日、言語学級で訓練を続けている。
消極的な性格だったが、3年生の時、同級生と一輪車を始めてから活発になったという。4年生の時に友達とドッジボールチームを結成。週2回練習し、県大会にも出場している。
村PTA連合会の童話・お話し大会には、1年生の時から審査外の特別枠として毎年出場。今年は校内大会で「めざせ! 1勝!」のテーマでドッジボールの体験を発表。他の学年代表を抑え、実力で学校代表に初選出された。
村大会では、古堅小から離れた会場にドッジボール仲間が自転車で駆けつけ応援。ドッジボールの大会ではまだ1勝もしていないが、今年の大会で男子の投げたボールをつかめた驚きを話し、「わたしの願い、みんなの願いは一つ。めざせ1勝」と力強く語った。ありったけの声に熱い気持ちを込めた発表に、会場からひときわ大きな拍手が起こった。
宮城さんは「お父さんやお母さん、友達のために頑張ろうと思った」と振り返り「村大会に出られて涙が出るくらいうれしかった。来年は中頭大会まで行きたい」とほほ笑んだ。
たくましく成長した宮城さんの姿に母静江さん(49)と秀基さんは「学校では先生が(補聴器とつながった)ワイヤレスマイクで授業をするなど、とても協力してくれている」と話し、温かい支援に感謝していた。
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