国の文化審議会(阿刀田高会長)が8日開かれ、県内から恩納村の琉球村に移設された民家など建造物7件と竹富町黒島の神山家住宅の石垣、タンク、井戸の3件を登録有形文化財(建造物)とするよう伊吹文明文部科学大臣に答申した。今回の登録で県内の登録件数は34件となった。
今回答申されたのは恩納村・琉球村の「旧島袋家住宅主屋」「旧島袋家住宅高倉」「旧玉那覇家住宅主屋」「旧西石垣家住宅主屋」「旧比嘉家住宅主屋」「旧大城家住宅主屋」「旧平田家住宅フール」、竹富町の「神山家住宅石垣」「神山家住宅水タンク」「神山家住宅井戸」の計10件。
琉球村内の7件は明治年間に建造され、沖縄の伝統的な建築様式が特徴。1981|82年に琉球村に移築され、観光に活用されている。
琉球村常務取締役の上地栄一さん(32)は「7件のうち2件でも登録できたらと思っていた。すべて認められ、とてもうれしい」と笑顔。移築作業をした前琉球村社長で父の長栄さん(県観光事業協同組合代表)から当時の苦労を聞いており「後世に残そうと尽力した人たちの気持ちがあらためて分かった」と話した。
神山家住宅は竹富町黒島の東筋集落内にあり、主屋は昨年に登録有形文化財として登録、今回は付随する工作物が追加登録された。石垣は1909年の建造で、門構えの石は小浜島のサンゴ石灰岩を使用したと伝えられている。
竹富町の文化財保護委員で黒島公民館の又吉智永館長は「先祖の作った井戸、タンク、石積みは素晴らしい知恵と技術でつくられた大変貴重なもの。島民すべてで大切に守っていきたい」と話した。
全国では「通天閣」(大阪市)や「旧三島測候所庁舎」(静岡県三島市)「京都大学清風荘主屋」(京都市)など151件が答申された。
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