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高齢者施設の8割で身体拘束 不適切な事例も2007年1月25日  このエントリーを含むはてなブックマーク Yahoo!ブックマークに登録 twitterに投稿する

 県内の高齢者施設で入所者をひもで縛ったり、車いすにベルトで固定するなど身体拘束を行った施設が、2004年度は80.3%に上ることが24日、県高齢者福祉介護課の調査で分かった。件数は計1158件で前年度より127件増え、2年連続増加した。不適切で安易に身体拘束が行われたケースや、手続き上も不適正なケースもあり、同課は「身体拘束は人権を侵害する行為だ」として、施設職員などに対する研修会の充実を図り、指導監督を強化する方針だ。
 調査は、介護老人福祉施設、介護老人保健施設、介護療養型医療施設、認知症対応型共同生活介護、特定施設入居者生活介護―の県内全168施設に05年1月にアンケート調査し、127施設から回答を得た。回収率は75.6%。同課は介護保険が始まった2000年度分から調査を始め、初めて発表した。
 「身体拘束をやむを得ず行う場合がある」と答えたのは80.3%(102施設)で、「ない」19.7%(25施設)を大きく上回った。介護保険の開始で拘束廃止の取り組みや認識が高まり、初年の2000年度は3566件と最多だったが、02年度は963件と大幅減。03、04年度はやや増加した。
 04年度調査で、身体拘束が「ある」と答えた施設の拘束理由で、「利用者の家族等が依頼」や「介護の人手が足りない」など少なくとも15.5%は「適切でなく、安易な拘束の実態がうかがえる」(同課)という。
 拘束する際の判断も「現場スタッフ数名による判断」など少なくとも28.3%は不適正だった。同課は「廃止の取り組みに施設間で格差が生じている」とも指摘している。
 国や県が設置を求めている「身体拘束廃止検討委員会」等の設置については、設置しているのが63%。「検討中」が22%、「予定なし」が15%で、計37%が未設置。
 緊急にやむを得ず身体拘束を行う場合は、本人や他の利用者の生命、身体が危険にさらされる可能性が著しく高いことなど3要件をすべて満たさなければいけない。また、行った場合は記録が義務付けられている。記録がない場合は06年度から介護報酬が減算される。県内ではこれまで、1施設で減算となった。


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