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プレー支える的確な判断へ 県出身2審判員2007年2月16日  このエントリーを含むはてなブックマーク Yahoo!ブックマークに登録 twitterに投稿する

ブルペンで後輩の審判員の前で手本を見せる友寄正人セ・リーグ審判部副部長(左)、「基本を忘れず、コツコツとやっていきたい」と10年目のシーズンに挑む名幸一明(右)

 春季キャンプでトレーニングに励んでいるのは、選手だけではない。審判にとっても、シーズン前の基礎固めの大事な時期だ。現在、プロ野球で活躍する県出身の審判員が2人いる。30年目のベテラン、友寄正人セ・リーグ審判部副部長(小禄高―沖縄国際大―78年からセ審判員)と、10年目を迎える名幸一明(興南高―大洋―横浜―98年からセ審判員)。チームに帯同し、ブルペンや紅白戦などで活躍している。県出身の2審判員を通して、審判の春季キャンプをクローズアップした。

◆今季中の2500試合出場目標/友寄正人審判員
 友寄は昨季、12度目となる日本シリーズの舞台にも立ち、第1戦の球審を務めた。「審判員なら誰もが目指す目標。緊張感が1週間に凝縮されるし、ミスをすると審判生命にもかかわる」というプレッシャーの中、「シーズンと変わらない気持ちで立てた」と、いつもと同じ精神状態を保ち、冷静なジャッジで大役を果たした。
 12月、1月は審判もオフ期間だが、「シーズンを通した体力づくりのために大事な時期」と、審判員たちは各自ジムに通ってトレーニング。1月下旬からは関西勤務の審判員は甲子園に、東京勤務の審判員は神宮に集まり、キャンプインに向けて合同練習する。
 春季キャンプでは審判部副部長として各チームを回っている友寄。審判にとってのキャンプの目的を「感覚を取り戻し、知識を入れること」と説明する。ブルペンに立ってストライクゾーンを再確認。同時に投手のくせを頭に入れる。
 打撃練習ではケージの中にも入る。ファウルチップなどへの恐怖感をなくすことに加え、打者が打席でどの位置に立つのか、フォームやグリップの余らせ方などをチェック。そうすることで、目の錯覚に惑わされない明確なストライクゾーンやファウルかデッドボールかを的確に判断できる力をつけていく。
 友寄はあと101試合で2500試合出場を達成する。通常、審判は年間100試合出れば多い方というが、友寄は「ケガ、病気のないように、1年を通して仕事をして、ぜひ今シーズン中に達成したい」と意欲を見せている。

◆一球一球への基本忠実に/名幸一明審判員
 4年連続で「選手が選ぶ!ベストアンパイア」に選ばれた名幸は、「勉強になった年だった」と昨季を振り返る。上位チーム同士の対戦に当たる回数が増えてきて、任される責任も徐々に大きくなってきていることを実感。その中で「プレーボールの瞬間は、選手も審判も緊張しているが、それを試合中にいい緊張感へと持っていくやり方がだんだん分かってきた」。
 今年のキャンプは広島に帯同。第2クールの6日からチームに合流し、12日まで沖縄市、13日に宮崎・日南へ移動した。キャンプでは主にブルペンに立ち、目を慣らし、選手のくせなどを確認している。
 投手が肩慣らしを終え、捕手を座らせた瞬間、「プレイ!」。ブルペンに名幸の声が響く。バッテリーの間にもピリッとした空気が流れる。ほどよい緊張感の中、キャッチャーミットの音と名幸のコールが、さらに投球のリズムを良くしていく。
 「プレイ」のコールは他の審判はあまりやっていないが、名幸は「これからやるぞという意味でかけてあげると、投手も気分が乗ってくるのが分かる」という。
 「ブルペンでは、一緒にグラウンドに立つ仲間として、お互いに高め合っていけたらいい。特に若い投手がどんどん出てくれば、野球ももっと面白くなるからね」。冷静さと温かさを兼ね備えた目を持つ。
 名幸は「今年は節目の10年目。さらに気合を入れて、基本に忠実に一球一球を積み重ねていきたい」と的確なジャッジを誓っている。


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