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進まない男性の家庭進出2007年5月3日 
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 3月に1カ月間、育児休業を取った。子どもを保育園に入れるのが難しかったことが一番の理由だが、子育て中心の体験をしたいとも思った。やってみると、家事も大変。子どもの昼寝の合間に洗濯や食器洗い、料理など休む暇がない。
 ネタを追う記者の変化に富んだ仕事に比べ、単純作業に追われる感じだ。自然と話し相手も妻以外にいなくなる。ストレスがたまり、料理など失敗するとつい妻に八つ当たりすることもあった。
 夫婦共働きで家庭と外の仕事を両立させるには、育児や家事を平等に分担する必要があると思った。妻だけに負担がかかれば疲れ果て、ストレスの原因にもなる。
 全国の自治体は保育料軽減や子だくさんな親への買い物特典などアイデアを絞り、多様な子育て支援を展開中だ。だが最も進めるべきは女性の社会進出に比べて進まない男性の家庭進出ではないか。
 県内の共働き率は4割を超えるが、男性の育児休業取得率は1%。2005年の出生率は全国一ながら低下した。子を産みたくない女性の「社会への抗議」ともとれる。
 一方でDV(夫や恋人などからの暴力)や児童虐待も後を絶たない。その数は氷山の一角で、家庭内に“不和のマグマ”があるように思える。専門の弁護士は「DVの背景に男は外、女は家庭という男女役割への強い固定的認識がある」と分析する。
 企業をはじめ、社会全体が男女役割への意識を変え、男性の家庭進出を促す機運、施策がもっと必要だろう。
(新垣 毅、社会部)


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