地域 RSSicon

漂着する外国ごみ 解決策も“漂流”2007年5月8日 
このエントリーをはてなブックマークに追加

中国語表記のペットボトルなど、外国からのごみが大量に漂着した石垣市の平野海岸=4月28日

 【八重山】自然環境や景観に影響が出ている外国からの漂着ごみ問題で、沖縄本島や八重山地方に面する東シナ海は問題解決を目指す国際的な枠組みに含まれておらず、見直しを求める声が関係者から上がっている。
 漂着ごみ問題に関係各国が連携して取り組む「北西太平洋地域海行動計画」(NOWPAP)では日本海は対象だが、東シナ海は対象外。専門家は「東シナ海は日本海につながる海流。源流で原因を突き止めなければ根本的な解決につながらない」と指摘している。
 環境省と財団法人環日本海環境研究センター(富山県)は、海洋ごみの問題に近隣諸国と連携して対応するため、2005年11月に第1回北西太平洋地域における海洋ごみに関する国際ワークショップを開催した。
 これまで日本海と黄海に面する日本、中国、韓国、ロシアが参加するNOWPAPで漂着ごみ把握や抑制方法、処理方法などを話し合うなど、改善を目指して取り組んできた。
 同省は沖縄の漂着ごみの発生源対策を検討するため、07年度から2年かけて石垣島と西表島で「漂流・漂着ごみ国内削減方策モデル調査」を実施する方針だが、国際的な取り組みはない。
 東南アジア諸国など12カ国が参加する東アジア海域環境管理パートナーシップでも「東南アジア諸国の環境を保全しながら開発していくというのが主な取り組みで、沖縄の漂着ごみ問題が話し合われたことはない」(国土交通省)のが実情だ。
 行政や民間、個人が参加して八重山で海岸の清掃活動に取り組む、八重山環境ネットワークの大見謝辰男会長は「外国からのごみが多く、一地方ではどうにもできない。漂着ごみや廃油ボールは、国際的な枠組みで取り組むべきだ」と強調する。
 沖縄や先島地方の漂着ごみを調査・研究する防衛大学校の山口晴幸教授は「東シナ海から流れ着く沖縄や八重山の漂着ごみは歯止めが効かない状態で、海流は日本海につながっている」と指摘。その上で東シナ海を含まないのは根本を抜かすことで、漂着ごみの解決につながらない」と指摘している。
 (松堂秀樹)


次の記事:サンゴ産卵、命のピンク 石垣...>>
アイコン 今日の記事一覧 アイコン 今月の記事一覧 アイコン 最近の人気記事


関連すると思われる記事

powered by weblio


地域一覧


過去の記事を見る場合はこちらをクリックするか、 ページ右上のサイト内検索をご利用ください。