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2007年5月15日

 「地這(ぢば)い伊集(イジュ)ぬ木ぬ咲き誇て居むぬ 花見しち遊ば 寄らていもれ」。風情ある琉歌の案内文に誘われ、先週末、名護市内原区の上原仁吉さん(63)の庭で開かれた伊集まつりに足を運んだ
▼通常、真っすぐ伸びるイジュだが、樹齢28年の上原邸のイジュは地面すれすれまで円錐(えんすい)状に枝葉を広げ、従来の概念を覆す。高さ3・6メートルに対し、枝回り36メートル。満開のこの時季、白雪に覆われた富士山のよう
▼13年前から友人や知人を招き、花を愛(め)でながら琉歌や踊りを楽しむ伊集まつりを開催。今年は那覇や国頭からも約40人が集った
▼「伊集ぬ木ぬ花や あん美らさ咲ちゅい 我ぬん伊集なとて 真白(ましら)咲かな」。辺野喜節でも歌われる美しい花だが、樹皮などに毒があり、昔は魚毒に用いられた。各戸で家畜を飼育していた時代、屋敷内に持ち込むのはご法度だった
▼時代は下り、今では中南部から観光バスで乗り付けた花見客が上原邸を訪れるほど。近く「名護市の名木百選」にも指定される予定
▼緑豊かなやんばるでも、開発行為や病害虫被害などで姿を消した巨樹や老木も多いという。各地の名木は地域に安らぎを与え、観光資源としても貴重だ。次の世代に大切に受け渡したい。


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