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不透明なエネルギー2007年5月24日 
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 ミカンの花の満開は過ぎたが、まだ甘い香りがほんのり風に乗り広がってくる。窓の外は、ミカン畑。緑の中に柿の新緑がつやつや輝き、変化をつけている。
 ここは温州ミカンの産地で「山北みかん」のブランド名で知られている。高知で、ミカンと言えば「山北!」。他県の産地に比べ生産量が少ないため、関西方面が主な販売ルート。甘みと酸味のバランスが良く味が濃いのが特徴で県内消費量も大きい。
 高知県は、海、山、川、里の幸に恵まれ、スーパーには地場産の旬の物が所狭しに並び、地元で生産されたものを地元で消費する「地産地消」が盛んだ。それは、輸送時のCO2排出削減になることも大きいが、消費者の期待は新鮮で美味(おい)しいことが一番のようだ。
 先日、「サトウキビから作るバイオエタノールを車に燃料として使用」という沖縄関連の記事を見た。ガソリンスタンドでおじさんがバイオガソリンを入れている写真の横に、「地産地消」の文字が。原油高騰の背景、地球温暖化防止のため使用が始まったので、消費地までの輸送エネルギーが大きければ、意味を成さないので地元で使うのは良い試みでは。
 エタノールの原料のひとつであるトウモロコシの高騰で、主食としている国ではデモが起き、輸出する原料となる植物を植えるため、森林を焼き払う人々がいる。ハリケーンの後、オレンジ畑をトウモロコシ畑に転作したため各国でオレンジジュースが値上がりし、ミカンの産地では気になるのも事実だ。
 エネルギー問題が、食糧危機、環境破壊、農業問題に発展する兆しさえ…。
 資源不足の日本は、「国産国消」となりうるだろうか。
(山本 正子、帽子デザイナー)


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