コラム RSSicon

歴史と向き合う一歩に2007年5月31日 
このエントリーをはてなブックマークに追加

 琉大の森田孟進学長が開学記念日の5月22日、式典あいさつで「第2次琉大事件」の調査研究を進める必要性や同事件で退学処分になった当時の学生への特別修了証書の授与、再入学の検討などを個人的見解として表明した。事件からほぼ半世紀。複数の関係者によると、琉大の学長が公の場で同事件について言及するのは「初めてだろう」とのことだ。
 反米的言動などを理由に処分を受けた当事者や関係者は、森田学長の発言を複雑な気持ちで受け止めている。森田学長が大学側の長い沈黙を打ち破ったことや、事実上の名誉回復に向けた発言を評価する一方で「いまさら何を調査するんだろう」との困惑も。謝罪を求める声や、第1次琉大事件に言及がなかったことへの疑問の声もあった。
 森田学長は、第2次琉大事件について「近年、学内外から琉大としてしかるべき見解を打ち出すべきだという意見が寄せられている」と言及した理由を説明。大学として放置してきたに等しい問題だけに、発言の内容は相当慎重に考えたはずだ。
 処分を受けた当事者は70歳を超え、1人は亡くなっている。早急に調査研究を進める必要があり、当事者や関係者が納得する形で何らかの結論を出すべきだ。今回の学長発言が過去の歴史と真摯(しんし)に向き合う第一歩になってほしい。取材にかかわった記者として、また琉大OBの1人としてそう願っている。
(徳元 謙太、社会部)


次の記事:医師確保対策 働き続けられる...>>
アイコン 今日の記事一覧 アイコン 今月の記事一覧 アイコン 最近の人気記事


関連すると思われる記事

powered by weblio


PR



コラム一覧


過去の記事を見る場合はこちらをクリックするか、 ページ右上のサイト内検索をご利用ください。