20年ぶりに出場を果たす沖縄代表の「沖縄シーサークラブ」=浦添市のサンアビリティーズうらそえ
第7回全国障害者スポーツ大会が13日から3日間、秋田県で開催され、県勢は9競技に64選手が出場する。団体各競技は、各地区予選を勝ち抜いた8チームが覇を競う。そのひのき舞台に県勢は3チームが出場する。初優勝で九州代表の座をつかんだ車いすバスケットボール、8連覇を成し遂げた聴覚女子バレーボール、2年ぶりに出場する知的ソフトボールを紹介する。
◆車いすバスケ・シーサークラブ
6月の九州地区予選を制し、20年ぶりに出場権を獲得した車いすバスケットボールの「沖縄シーサークラブ」。初出場の1987年は沖縄開催で地元枠での出場。実力での出場は今回が初めて。
車いすバスケは、車輪を当てて相手の動きを封じ、自分を犠牲にして味方が進むコースをつくり、リング下の数センチの位置取りに勝負を懸ける。守備の要・ガード野原寿浩選手は「エースや他の選手を生かしたい」と、チームワークに徹する。
北京パラリンピック強化指定選手のエース池村祐司選手を中心とした攻撃型のチーム。池村選手は191センチの長身を生かして内からも外からもシュートを打ち、チーム得点の約7割を挙げる。全国では相手マークが集まるのは必至。「自分にマークが集まるので、その分フリーになる味方を生かしたい」と池村選手。他の選手も「自分が決める」という自覚が芽生え、攻撃の幅が広がった。砂川一雄主将は「九州大会の時よりチームプレーに磨きがかかった」と胸を張る。
長時間同じ姿勢でプレーを続けるうち血流が悪くなり、皮膚が酸素不足で腐る褥(じょく)瘡(そう)ができ、重い場合は骨が見えるほどの穴が開き入院する選手もいる。それでもその選手がコートに戻ってくるのはバスケット、そして仲間、チームへの熱い思いがあるからだ。初戦は強豪・宮城が相手。20年前に先輩が成し遂げた全国ベスト4以上を目指す。
◆聴覚女子バレーボール
沖縄聴覚女子バレーボールは現在、九州地区予選8連覇中。14歳から42歳までと幅広い層の選手が必死にボールを追い、栄冠をつかんだ。
元日本代表選手の島尻寛俊監督と榎貞雄コーチの指導の下、週2回の練習で九州トップレベルを維持し続けている。新垣結子主将と金城睦美選手のダブルエースに加え、新加入の島尻真鈴選手(美里高1年)の成長も著しい。この3人とセッター高良美樹選手(沖縄ろう学校高等部2年)とのコンビバレーが持ち味だ。
今年から島尻選手、高良選手をはじめ、新垣恵里子選手(沖縄ろう学校高等部1年)、比嘉未来選手(南風原中3年)ら若い戦力が加わった。新垣主将は「若いメンバーが入って、ミスをしても気持ちを切り替えるのがうまくなった」と手応えを感じている。
初戦の相手は優勝候補の大阪。金城選手は「大阪を意識しないで自分たちの力を発揮することが大事」と意気込み、「優勝」の二文字を見据えた。
◆知的ソフトボール沖縄高等養護学校
鮮やかなブルーのユニホーム。胸には「OKINAWA」の文字。沖縄高等養護学校ソフトボール部は沖縄代表の誇りを持って全国に挑む。
6月の校内選考会で選ばれた選手はほとんどが初心者だが、夏休みは朝9時から午後4時半まで、夏休み後も平日2時間、休日7時間、仲松智監督、新垣昌志、長浜達也の両コーチの指導、OBや職員、石川中野球部との練習試合を重ねて試合勘を養った。
猛練習にも1人の脱落者も出ず、仲松監督は「知的障害のハンディがありながら、ソフトボールを通して苦手分野である協調性を養うことができ、支えてくださった方々に感謝している」と話す。
チームの柱はエースで4番の玉城弘太選手(1年)。「いつも三振を取る気持ちで投げている」と、強気の投球が信条。打撃は1度火がついたら止まらず、バントも絡めてつなぐ。田場勝也主将(3年)は「まずは1勝が目標だが、波に乗って優勝したい」と、目標を高く据える。生徒会長も務める大城裕也左翼手(3年)は「学校のみんなも応援してくれる。強い気持ちと大きな声で勝つ」と意気込んだ。
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