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宮崎元専務逮捕 防衛利権の不正徹底解明を2007年11月10日  このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録

 守屋武昌前防衛事務次官と親密な交際を続けていた「山田洋行」の元専務宮崎元伸容疑者が8日、東京地検特捜部に業務上横領などの容疑で逮捕された。山田洋行の米国子会社から約1億1700万円を着服した疑いである。もちろん、特捜部の真の狙いは防衛関連装備調達をめぐる疑惑の解明であろう。宮崎元専務の逮捕は、そのための第1歩とみているのではないか。
 特捜部が注目しているのは守屋前次官との関係である。200回以上にも上るゴルフ接待は尋常ではない。守屋前次官は偽名を使ってプレーしたことも認めている。さらに賭けゴルフや賭けマージャンをし、接待旅行も受けていた。「自衛隊員倫理規程」違反が異常なほどに繰り返されていたわけだ。
 その灰色の関係から生みだされたものは何か。そこが今後の捜査の焦点となろう。
 つまり接待への「見返り」の可能性である。守屋前次官が公務に絡んで宮崎容疑者側が有利となるよう働き掛けをしなかったのかどうか。その延長線上にあるのは贈収賄容疑であり、特捜部は同容疑での立件も検討するとみられている。
 宮崎容疑者は昨年9月に、新しい防衛商社「日本ミライズ」を設立した。同社は、航空自衛隊の次期輸送機(CX)に搭載する予定だった米国メーカー製エンジンの販売代理権を今年7月末までに獲得した。同エンジンに関して、事務次官在任中の守屋氏が日本ミライズと「随意契約できないか」と部下に口出ししたことが関係者の証言で分かっている。
 親密な関係を越えた宮崎容疑者と守屋前次官との癒着。CX搭載予定のエンジン契約に関する口出し。守屋前次官は便宜供与を否定しているが、常識を超えた両者の関係からすれば、疑惑を持たれるのは自然の流れではないだろうか。
 宮崎容疑者と政治家との関係も表に出てきた。守屋前次官の接待の場に、防衛庁長官経験者が同席していたことを、10月29日に行われた証人喚問で前次官が認めたのだ。癒着の疑惑は、政界にまで広がりかねない様相を見せている。
 宮崎容疑者が着服したとされる1億1700万円はどこへ、どのように流れたのか。倫理規程に違反するゴルフ接待がなぜ、10年余りも続けられてきたのか。防衛商社と政官界は果たしてどこまで結びついているのか。
 特捜部は九日、日本ミライズの本社などを家宅捜索した。防衛利権に絡む不正は、どろどろと底なしのように広がっているように見える。宮崎容疑者逮捕を機に官業癒着に鋭く切り込み、徹底的に解明してほしい。


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