ブラジルサンパウロ市のカーニバルで、沖縄県人会の約400人を含むチーム「プローバ・ジ・フォーゴ」約2500人が2月3日、「守礼之邦・沖縄」をテーマにしたサンバでパレードする。2007年まで沖縄市でサンバ居酒屋を営みながら、サンバチーム「オ・ペイシ・キ・リ・ダ・コザ」を運営していた加藤祐司、亜紀さん=サンパウロ市=夫婦が率い、首里城やシーサーなどの山車で沖縄をアピールする。
今年のカーニバルは日本人ブラジル移住100周年を記念して開かれ、加藤さんらが「沖縄」をテーマに作曲。踊りには空手のポーズを取り入れた。最も盛り上がる「エイサー/祭り/何と陽気なのだろう/先祖に捧(ささ)げる奉納祭り/三味線と太鼓の音」の歌詞に合わせ、手はカチャーシー、足はサンバのステップで踊る。
「守礼之邦のショーをお見せしよう」「沖縄のウチナーンチュよ/わたしの心のよりどころ」や「ゴーヤー(ニガウリ)、ナーベーラー(ヘチマ)、昆布、イチャグヮー(イカ)」の一節も。
ダンスを指導し、自身もメーンダンサーとしてソロで踊る亜紀さんは「喜びの気持ちをのせて自由に踊るカチャーシーはサンバにそっくりだと感じていた。空手は現地で受けがいい」と話した。
山車は(1)高さ11メートルある首里城と長さが7メートルのシーサー(2)農業移民を表現した弥(み)勒(ろく)菩薩(ぼさつ)(3)甲羅にサンゴや魚を載せた亀と焼き物(4)三線とエイサーの若者―の4台。昨年4月にテーマを決め、台本作成、衣装や曲作りと、準備を重ねてきた。
25日にはサンパウロ市内や周辺部から約200人の沖縄県系人が集まり、大きな声で歌い張り切って練習した。
与儀昭雄ブラジル沖縄県人会長は「沖縄を知らない現地の人が沖縄の歴史、文化を勉強してカーニバルに出るということで本当にうれしい」と喜んだ。
サンパウロのカーニバル会場は全長530メートル、約3万5000人を収容でき、リオデジャネイロに次ぐ規模。目玉のサンバパレードは2月1日から5日まで行われ、サンバチームが音楽や踊り、衣装、山車、躍動感などの10項目で審査される。(中地由希香)
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