私が携わって30年を迎えるボランティア活動に、豆記者交歓事業がある。さかのぼること46年、東京の中学校で新聞部活動に熱心であった先生たちの発想によって、本土と沖縄を結ぶ青少年の友情の輪をはぐくむことを目的に生まれた。
いくつかの障害を乗り越え(財)沖縄協会(元南方同胞援護会)の元専務理事吉田嗣延氏、早稲田大元総長大浜信泉氏、日本健青会元会長末次一郎氏のご尽力によって道が開けた。沖縄側でも、沖縄教職員会元会長屋良朝苗氏の協力をえている。こうして、この事業組織「本土・沖縄豆記者交歓会」が組織され、事業が軌道に乗ってきたのである。
1988年には、本土側の組織の改廃に伴い、引き継ぐ形で「沖縄県豆記者交歓会」(現久手堅憲仁会長)が組織され、特別顧問は本土側に(財)沖縄協会長清成忠男氏、沖縄側は前知事稲嶺恵一氏が就任している。
大変光栄なことに、天皇皇后両陛下が皇太子同妃殿下のときに、この計画のことをお聞きになり第一回の1963年以来、豆記者たちはご静養先の軽井沢や東宮御所にお招きを頂き、いたわりと励ましのお言葉を賜っている。現在は東宮御所で皇太子同妃殿下に拝謁(はいえつ)し、ひとりびとりに直接お言葉を賜っており、有り難いことである。
沖縄の豆記者たちは、東宮御所という特異な場所訪問に緊張しながらも、皇太子同妃殿下のやさしいお人柄に、言い知れぬ親しさが胸にこみ上げ「向かいあって話をしている自分が別人のよう」と感動した印象を語っている。
これからも大人の責任として善意と奉仕の輪をもって支えるが、子供たちも豆記者という5泊6日の貴重な体験学習を心の糧に、思いやりのある人間として、世界に大きく羽ばたいてほしい。
(川満茂雄、沖縄県国際交流・人材育成財団理事長)
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