食物アレルギーのある子どもたちでも多彩な食事を楽しみ、開放的な気分で観光を楽しんでもらおうと、島ぐるみで食物アレルギー対応型の旅行商品の開発を目指す久米島町の取り組みが注目を集めている。
2007年12月に初めて実施したモニターツアーに関東地域からアレルギー症状のある子どもとその家族11組、36人が来島。モニターツアー後、本土のテレビや新聞などで紹介されたほか、旅行会社から商品化を求める相談が相次いでいる。県や沖縄総合事務局も事業化に向けた支援を検討しており、8日には県庁などで担当職員向けの説明会が開かれた。
12月に2泊―3泊の日程で実施したモニターツアーでは、島内3ホテルが全面的に協力し、エビ、小麦、卵、大豆などアレルギーを引き起こす食材を使用しない食事を提供。アレルギー誘発物質の一切の混入を防ぐために包丁など調理器具もすべて買い替えた。
参加した家族からは「アレルギーがあることを忘れさせてくれた」「初めて旅行が実現した」「神経をとがらせていた3度の食事作りから解放された」などの感想が聞かれた。食事全般、島の印象、再来訪希望などを参加者に問う満足度調査では多くの項目で95点以上の評価が得られた。課題としては、アレルギー症状に結びつく可能性がある羽毛やソバがらを使った寝具への対応が挙げられた。
この取り組みは久米島町役場のほか、久米島病院、島内3ホテル、海洋深層水温浴施設「バーデハウス久米島」など官民で構成するコンソーシアム(連合組織)と企画会社のオーシャン21(那覇市)、エボリューション(東京)が2007年度の経済産業省の委託事業として実施している。
今後も数回のモニターツアーを実施し、08年度中の商品化に向け準備を進める。
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