長命草(方言名・サクナ)や雑草として扱われてきたビデンス・ピローサ(同ムツウサ)を使って「健康」をキーワードに開発された商品を、新たな沖縄の特産品として全国展開を目指す取り組みが進んでいる。
健康志向が高まる中、ウコンやもろみ酢などが全国的な人気を集めている。それらに続く商品の販路が県外に拡大されれば、県経済の発展だけでなく、沖縄のイメージアップにもつながる。新たな素材を活用し、さらに商品開発を進めてほしい。
長命草、ムツウサとも厳しい自然条件の中で生育する。そのたくましい生命力に注目して産官学で研究し、お茶や栄養補助食品として商品化された。産官学連携の手本と言えよう。
琉大チームは大腸がんの研究で、長命草が発がん抑制に効果があることを突き止め、2003年の日本癌(がん)学会で発表した。
それに宜野湾市の企業が注目して、共同でさらに研究を進め、抗酸化作用、抗炎症作用があるとの実験結果が得られたことから商品化された。
研究機関、そして商品化した企業とも県内にあり、沖縄の研究力、商品化力の大きな成果として評価したい。
ムツウサは、城辺町が東京や大阪の企業と連携し、全国7大学などの協力で1996年から研究を始めた。星薬科大学の研究で宮古産のムツウサに血糖値の上昇を抑制する効果があることが分かり、02年の日本薬学会で発表された。
ムツウサは、食糧難の時代には食べられてもいたものの、これまでは雑草としてしか扱われてこなかった。それが有用植物の仲間入りを果たしたことになる。
まだまだ活用できる植物が県内にはあるだろう。それを生かさない手はない。
昨今、さまざまな食材が「健康にいい」などとの触れ込みで販売されている。食材のどの成分が効果を持つのか、副作用はあるのかなどの検証も必要だ。
長命草、ムツウサのように、研究による健康効果の裏付けが販路拡大の鍵を握る。
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