走行試験開始式で、給油を行い事業をアピールする環境省の小林光地球環境局長(左)=7日午後、宮古島市平良のりゅうせき宮古油槽所
【宮古】宮古島産のサトウキビから自動車燃料用として「バイオエタノール」を製造、公用車で使用し実用化を目指す環境省の「沖縄産糖蜜(とうみつ)からの燃料用エタノール生産プロセス開発及びE3等実証試験」事業が7日、宮古島市で始まり、プラント起工式と実車走行試験開始式が行われた。プラントの完成は来年。
サトウキビなど植物から作られる「バイオエタノール」は、化石燃料の消費抑制につながり、地球温暖化対策の切り札として注目されている。環境省では、エタノールをガソリンに3%混合した「E3」と呼ばれる混合燃料での実車走行試験をこの日から実施。
来年春には、サトウキビから砂糖を精製した後に残る廃糖蜜を発酵させた後に蒸留し、年間90トンのアルコールを生産できるようになる。最新技術により、高効率で省エネ、低廃棄物型のプラントを目指す。宮古産エタノールで3年をかけて走行性能や経済性を確認する。
さらにアルコールをガソリンに混ぜて使うほか、発酵時に生じるメタンも自家発電設備や漁船などの燃料の一部として活用。徹底した資源の「地産地消」を実践する。
エタノールを製造する設備建設起工式が沖縄製糖宮古工場敷地内で催された後、環境省から同事業を委託されたりゅうせき(浦添市)の宮古油槽所でE3燃料を使用した実車走行試験開始式を開催。式典で同社の知念榮治会長は「この事業は地球温暖化防止を目的とし、成功すれば二酸化炭素削減や地域産業の発展につながる」と事業の効果を強調した。
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