過去の記事 RSSicon

「薬代も?」-驚く高齢者1997年9月1日 
このエントリーをはてなブックマークに追加

  サラリーマンの本人支払額が一割から二割へ、高齢者は二-三倍の負担増、上乗せされる薬代-。健康保健法などの改正に伴って、患者が医療機関の窓口で支払う医療費が、一日から引き上げられた。政府が、医療費高騰で行き詰まる財政危機を乗り切ろう、と実施された法改正。だが、通院の頻繁な患者らは「負担が倍増してしまう」と跳ね上がりそうな出費に不安を隠しきれない。この四月の消費税率引き上げに続き、家計を直撃する立て続けの制度改革に、不満の声が大きく広がった。
  同日午前には、沖縄協同病院(仲田精伸院長)で集会が開かれ、「政府がつくった財政赤字のツケを国民に押し付けるものだ」と医療スタッフらが強く抗議した。
  内科や整形外科の外来受診で毎週、病院に足を運び、一度に三種類ほどの薬をもらっている男性(七四)=那覇市=は「これまで何度、診てもらっても一カ月で千二十円だった。これから薬代も別に取られてしまう。仕事もないのに、どうしよう」と病院内の受付で不安げに話していた。
  内科や泌尿器科などの通院で診療の度に四種類ほどの薬を処方してもらう男性(五八)=東風平町=は「人間の命を守るのが制度なのに」と薬代を別に負担する、法改正に憤慨。この男性の五十六歳になる夫人も高血圧で医者にかかり、七十九歳の母親は長期入院。「このままだと生活できなくなる」と訴えた。
  沖縄協同病院の試算によると、高血圧やひざ関節症、前立腺(せん)肥大といった高齢者特有の症状を併発する七十歳以上の患者が通院、内服、外用薬を処方してもらうとする場合、これまでの月千二十円(定額)が、三千九百円にアップする。
  一日からの医療費引き上げを知らずに、病院の受付にきた女性(七三)=那覇市=は「薬代も別に取られるんですか」と驚いた表情で話していた。
  県内外に関連法人の医療機関を持つ総合病院の医事課職員(三三)は「診療報酬の改定はこれまで二年に一回程度だったのに、今年で既に二回目。それに(効能で薬価の上限を決め、それ以上を患者が負担する)参照価格制度も導入されるだろうし、また勉強会だ」と表情を曇らせた。
(写真説明)1日から引き上げられた医療費で患者の不安も高まりそう=豊見城村内の病院


次の記事:土地連、軍転法見直し要求へ>>
アイコン 今日の記事一覧 アイコン 今月の記事一覧 アイコン 最近の人気記事


関連すると思われる記事

powered by weblio


PR



過去の記事一覧


過去の記事を見る場合はこちらをクリックするか、 ページ右上のサイト内検索をご利用ください。