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腐葉土からレジオネラ菌/琉大が市販品を調査1999年12月29日  このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録

  琉球大医学部第一内科(斉藤厚教授)などのグループが実施した調査で、国内で園芸用に市販されている腐葉土や腐葉土と砂などとの混合土から土壌や淡水中などに生息し、吸い込むと肺炎を引き起こす恐れのあるタイプのレジオネラ菌が、検出された。このタイプの菌は、ガーデニング愛好者にレジオネラ肺炎が多発したオーストラリアで、腐葉土中から広く検出されている。日本でも1996年、この菌が原因の肺炎で造園業の男性が死亡したが、感染源は不明で、同グループは腐葉土が原因の可能性もあるとみて国内の現状を調べていた。
  グループは調査結果をこのほど発行された米国の臨床感染症誌に報告。「抵抗力の弱い高齢者や子どもらが腐葉土に水をやる時、舞い上がる菌を吸い込まないよう口や鼻を遠ざける必要がある」と注意を呼び掛けている。
  同グループは国内四都市の園芸用品店で、カシ、ナラなどの落葉広葉樹からつくられた腐葉土と、腐葉土と砂、肥料などの混合土計19袋、腐葉土以外の園芸土三袋を購入。43種類あるレジオネラ菌のうち、どのタイプが含まれているかなどを調べた。
  その結果、腐葉土と混合土の九袋からレジオネラ菌を検出、うち二袋はオーストラリアで流行したレジオネラ肺炎の原因菌「レジオネラ・ロングビーチ」と同じことを突き止めた。検出されたロングビーチの量は、オーストラリアに比べて低いレベルで、直ちに問題とはならないとみられる。
  一方、ほかの七袋の菌は、国内のレジオネラ肺炎の患者から検出されているタイプだが、腐葉土が感染源の肺炎の例はないという。
  同グループの小出道夫・琉球大医学部助手は「検出率は予想以上に高く、より安全な腐葉土生産のために、材料や製造法を再検討する必要があるだろう」と指摘している。
レジオネラ菌 土壌や淡水などの自然界に広く生息する細菌の一種で、アメーバのような原虫に寄生し、その栄養で増殖する。健康な成人は菌と接触しても発症しない場合がほとんどだが、新生児や高齢者、病気の治療などで免疫力が低下している人は感染すると肺炎を起こすこともある。
  1976年、米国内での在郷軍人の集会で肺炎が集団発生。原因不明で「在郷軍人病」と呼ばれたが、その後、菌が分離されレジオネラ菌と命名された。国内では温泉や循環式の「24時間ぶろ」に菌の繁殖が指摘された。


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