【中部】FA18ホーネット戦闘攻撃機やF14トムキャット戦闘機など、米海軍横須賀基地を母港とする空母キティホークの艦載機25機が嘉手納基地を拠点にした訓練を始めたことで、同基地周辺に深刻な爆音被害をもたらしている。北谷町砂辺では24日、155回の爆音(70デシベル以上)が発生。100デシベルを超える爆音も14回記録した。100デシベル以上の爆音が1日に10数回も発生するのは異例。同基地周辺の3市町は25日午後、在沖米海軍などに対し、訓練の中止を求めた。
嘉手納町や北谷町での爆音被害が激化していることを受け、「嘉手納飛行場に関する3市町連絡協議会」(三連協、会長・仲宗根正和沖縄市長)は25日、緊急に役員会を開催。「日常的に基地の被害と過重負担を強いられている中、嘉手納基地で新たに訓練が実施されることは基地の機能強化と航空機事故を助長するもので到底容認できない。周辺住民の生命、財産を脅かす訓練に強い憤りを持って抗議する」などとする抗議・要請書を決議し、嘉手納基地の在沖米海軍艦隊活動司令部と那覇防衛施設局を訪ねた。
三連協の抗議に対し、同司令部司令官のジョン・グリーン大佐は「日米安保に基づく即応体制維持のために必要な訓練であり、期間中は続ける。周辺地域になるべく迷惑のかからないよう配慮したい」と理解を求めた。
宮城篤実嘉手納町長は「実態としてこれだけ爆音をまき散らしながらいい関係も何もない。訓練は今後も定期的に行われるのか確認したい」と訓練が恒常化することへの危機感を示した。
三連協を代表し、27日に防衛施設庁を訪ね中止要請を行う構え。嘉手納、北谷両町議会基地対策特別委員会は26日、委員会を開き議会としての対応を協議する。
県きょうにも爆音対策要請
嘉手納基地を拠点に24日から始まった米空母艦載機の訓練で通常の2倍前後の爆音回数を記録したことで県は25日、県が実施した爆音の測定値の集約作業を進めるとともに、今回の訓練に伴う爆音の低減を米軍など関係機関に要請する方向で検討に入った。早ければ、26日にも要請行動に出る見通し。親川盛一知事公室長は「現在、測定データを調べている。それを受けて(要請行動について)考えないといけない」と述べ、県としても爆音問題に対処する考え。県基地対策室では、早朝、夜間の訓練では防止協定は守られているとみているが、爆音については問題視。環境保全室で実施した測定結果の集約を急いでいる。
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