国際通りの活性化と渋滞対策を目的に、トランジットマイル社会実験が8月31日から今週末まで二週連続(土、日曜日)で実施されている。「人に優しいまち、歩いて楽しいまち」をコンセプトに歩行者天国と公共交通機関による交通連携の社会実験の狙いと効果を、那覇市国際通り商店街振興組合連合会の与那嶺武一理事長に聞いた。
-トランジットマイルと歩行者天国の違いは。
「一般車両を規制し歩行者に道路を開放するのが歩行者天国だが、公共交通機関だけは通行できるのが違い。名称はトランジットモールと国際通りの別名奇跡の一マイル"をかけた造語だ」
-実験の狙いは何か。
「二つある。ひとつは国際通りの商店街活性化。二つ目が、通りの慢性的な渋滞対策、ひいては那覇市内の渋滞解消。国際通りは、県都那覇を象徴する中核道路だが、車社会の進展や郊外大型店の進出で、求心力を失いつつある。そこで、道路空間を活用して高齢者や障害者にも優しい街づくりを再構築して、失われつつある求心力や通りの魅力を再発見しようというのが大きな目的だ」
-異例の二週連続、土日の歩行者天国だ。一週目の効果はどうか。
「やはり絶大だ。旧国際ショッピングセンター前での通行量調査では、通常休日で9800人だが、実験日は1万8000人を超えている。土曜日も8700人が1万6000人と倍増している」
-その他の効果は。
「通りの空気がきれいになった。波之上からの潮風が吹き込んでくる感じすらある。排ガスのない通りの魅力を実感できた。実験では那覇新都心、松山-久茂地、壺川-与儀-安里の三地域と国際通りを結ぶ無料トランジットバスを運行し、モノレール運行開始も想定した交通アクセスの構築も試みている。移動利便性の面からは、マイカーから公共交通機関への利用転換が十分に可能との感じを受けた」
-経済効果は。
「商店街のアンケートはまだだが、飲食関係は3割から4割の売り上げ増。観光土産品店もいいが、その他の店舗では苦戦もある。二度目の実験終了後、検証したい」
-今後の展開は。
「もちろん実験で終わらせず、歩行者天国の恒常的な実施に取り組みたい。来年末のモノレールの開通時や88億円をかけ整備中の電線地中化事業が終了し、歩道が拡幅される2005年あたりが当面の導入目標だ」
-国際通りの課題は。
「通りの来街者数は西高東低で安里あたりが集客施設が少なく、西側の県庁前リウボウあたりに集中している。しかし懸案の安里再開発が始動し、モノレール安里駅の開通で通りの人の流れの変化も期待できる。いい方向にもっていきたい」
(政経部・前泊博盛)
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