風力発電事業の琉球エレクトリック・パワー(那覇市、馬場芳美社長)は15日、県庁で記者会見し、新型風力発電システムの開発に成功したと発表した。3枚羽根が主流の大型装置とは違い、空洞(ダクト)型の風速増幅器(デフューザー)を取り入れ、羽根を内接した小型装置を開発。従来の2分の1の風速で効率良く発電できる。今年8月に商用化を開始し、個人や企業への導入を期待している。
新システムは直径2・4メートル、長さ2・6メートルの装置で風速毎秒12メートルで最大12キロワットの発電ができるユニットと、直径3・6メートルで15キロワットの発電ができる装置の2種類。利用者の需要に応じて装置を組み立て、大型化することも可能。
ダクト型の風速増幅器はこれまでも欧米や国内で研究が進められ、ジェットエンジン型の特許もあったが、特許権は切れている。同社は欧州特許庁に技術原理を特許申請している。
既に工場やゴルフ場、スキー場など、県内外から26件の予約が入っており、8月から納品を開始していく。一装置の販売価格は500万円程度を想定している。
琉球エレクトリック・パワーは2002年1月設立のベンチャー企業。馬場社長らは会社設立の約2年前から風力発電事業化を検討しており、計算機によるシミュレーションを重ね、形状を決めた。研究開発に清水幸丸三重大教授、実験に玉城史朗琉球大教授の協力を得た。昨年9月には県から創造法研究開発等事業計画の認定を受けている。
馬場社長は「島嶼(とうしょ)県の沖縄は独立電源の需要が大きい。風力という資源を個人がもっと使うべきだ」と説明している。
問い合わせは同社098(891)8373。
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