今年8月10日に開業する沖縄都市モノレール(社長・稲嶺恵一知事)の「ゆいレール」の初乗り運賃が200円となることが2日までに分かった。4キロごとに30円加算し、起点の那覇空港駅から終点の首里駅までの全線では290円の運賃設定となる方向。国土交通省と運賃設定や需要予測に基づく収支計画などをめぐって最終調整しており、今月中旬以降に正式に運賃認可申請する。
1996年の特許申請時は初乗り260円、3キロごとに30円加算し、全線で380円と設定していたが、利用客の大部分を見込む通勤・通学など地元住民の割高感を払しょくし、利用促進を図る観点から下方修正。初乗りを市内線のバス運賃と同額の200円に引き下げ、加算距離も当初予定の3キロから四キロと延ばし、全体の料金設定を抑えた。
1日の利用客数は当初3万5000人と見込んでいたが、都市モノレール各社の経営情勢や沿線住民のバス利用実態などを踏まえ、精査し直しており、目標設定は3万人台に落ち着きそうだ。内訳は観光客など空港利用客を5000人、残りを地元利用客と見込んでいる。
モノレールの利用促進にはバス路線との円滑な結節が課題だが、2日までにモノレール開業に伴うバス各社の路線再編案が出そろったことから、今後は乗り継ぎ割引運賃の設定が焦点。バス各社とモノレール社の割引負担率をめぐって調整が難航しており、協議の行方が注目される。
◇新都心乗り入れ申請/バス3社路線再編
沖縄バス、琉球バス、那覇交通は2日までに、8月のモノレール開業に伴うバス路線再編の申請を沖縄総合事務局に行った。
沖バスと琉バスは、共同運行の系統番号27番の屋慶名線や28、29番の読谷線で、上りの3分の1程度を那覇新都心での折り返し運行とする。那覇交通は首里と小禄地区で循環する路線を設ける。
沖バス、琉バスは国道58号を南下して国際通りに乗り入れている屋慶名線、読谷線の一部を新都心に乗り入れさせ、モノレールおもろまち駅と隣接する「交通広場」で折り返し運行させる。
沖バスは52番与勝線、80番屋慶名線の変更も申請。琉バスとの共同運行の89番糸満線ではモノレールと競合する山下西崎線を廃止する。
那覇交通は9番の小禄石嶺線などの廃止を申請した模様だ。125番の知花線や33番の糸満西原線などを首里儀保から鳥堀にう回させ、うち半分は首里駅経由で石嶺営業所に至る路線に変更させる方向だ。
総合事務局は申請内容を明らかにしていないが、今月中旬に公表する予定。一方、那覇交通などは乗り合い部門の統合問題が白紙に戻ったことで、別に不採算路線の見直しも検討している。
◇13日に緊急委/バス統合問題で対応協議
バス統合問題で、出資予定企業7社でつくる統合準備室の閉鎖を受け、県議会の総務企画委員会(具志孝助委員長)は13日午前10時から、県担当部局職員を交えて緊急委員会を開き、今後の対応について協議する。モノレール開業を8月に控え、バス乗り合い部門の統合ができず、路線再編がうまくいかない場合、「県民生活への影響は深刻」と受け止めた。
委員会を招集した具志委員長は「バス会社の合併は避けて通れない。民間企業が主体的に取り組む大きなプロジェクトなので県や県議会も無視はできない。バス路線の再編ができなければ大きな問題になる」と述べ、県や県議会など公的機関も、何らかの対策が必要との認識を示した。


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