ウンジャミ


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 国頭村比地や大宜味村塩屋・謝名城、今帰仁村古宇利など、沖縄本島北部から中部にかけて分布している行事。旧暦7月に行われる。ウンガミともいうが、海神の意味といわれ、海の彼方にあると信じられている世界〈ニライ・カナイ〉から神を迎え、豊穣を祈願する。国頭村比地では盆後初亥の日に行う。小玉杜で門中の代表が神女から酒をいただいた後、アサギ庭でイノシシ狩の模擬儀礼や奥間ノロ殿内での儀礼があり、最後に鏡地の浜でネズミを海へ流す。

『最新版 沖縄コンパクト事典』2003年3月・琉球新報社発行、2,415円(税込)