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与那国馬、横浜の博物館へ 沖縄の馬文化発信

飼育展示用として要望され、馬の博物館に贈られる与那国馬の「琉」。飼育する高田茂典さん(左)と明典さん=2日、今帰仁村運天の「高田農場」

 【今帰仁】今帰仁村の高田農場で育てられている国内在来馬の一種「与那国馬」の雌1頭が今月、飼育展示用として馬の文化学習交流拠点の「馬の博物館」(神奈川県横浜市)へ贈られることになった。運営する馬事文化財団から要望があった。農場代表の高田勝さん(56)は「全国にその存在を知ってもらう良い機会。子どもとの触れ合いを通し、種保存や周知にもつながってほしい」と沖縄の馬文化発信に期待する。

 馬の博物館は、馬文化の伝来や馬と人との関わり方、競馬の成り立ちなどを紹介している。国内在来馬は北海道和種(=道産子)と野間馬(愛媛県)がおり、与那国馬は在来馬3種目となる。
 高田農場では3頭の与那国馬を飼育していて、今回博物館に贈るのは1歳の「琉」。体高124センチで、体重は約180キロ。搬送予定の5日が2歳の誕生日。到着は8日の予定。
 高田代表は種の保存を研究テーマとして肉用牛の飼育・出荷のほか、今帰仁アグー(島豚)や島ピージャー(ヤギ)、国内在来の口之島牛などを育てている。「在来」を途絶えさせずに経済性をどう持たせるかを課題に取り組んでいる。
 高田代表は現在、沖縄こどもの国の専務理事(施設長)を務めており、普段は長男茂典さん(28)が中心となり動物の世話や営業などを行う。農場の研究員でもある次男明典さん(25)がサポート役。茂典さんと明典さんは「その土地で何が求められていたのか、在来動物を通して家畜の歴史や文化を感じ取ってほしい」と述べた。
 馬事文化財団の末崎真澄理事は「新しい馬が入ることを楽しみにしている。ことしは財団創立40周年に当たる。うれしい記念になる」と話した。