恩納沖のサンゴ移植、世界最大3ヘクタール


この記事を書いた人 志良堂 仁
世界最大規模の植え付けに向けて、海底で中間育成されたサンゴの種苗=2日午前11時30分、恩納村前兼久漁港沖(金良孝矢撮影)

 2月27日から3月13日まで「サンゴ礁ウイーク」。高水温による白化現象や赤土流出などにより健全なサンゴ礁が危機的な状況になっている。生物多様性や観光・漁業資源などを守ろうと、県は恩納村漁協などへ委託し同村の前兼久漁港沖でサンゴを植え付けている。ことし11月には植え付け面積が世界で初めて3ヘクタール以上になる見込みだ。植え付け法の一つ、有性生殖法で約2万本を植える予定で、この規模も世界初の試み。

 サンゴ礁保全再生事業の一環で2010年度から始まった。ミドリイシの仲間を植える。現在の植え付け面積は約2.5ヘクタール。卵から育てる有性生殖法とサンゴの枝から分けて増やす無性生殖法がある。無性生殖法では約10万本を植える計画だ。(金良孝矢)
英文へ→World’s largest coral transplantation in Okinawa