中城城跡に勇壮連獅子 海老蔵さんが世界遺産公演


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 【中城】第30回世界遺産劇場市川海老蔵特別公演(主催・中城村、村歴史文化振興発信事業実行委員会、世界遺産劇場実行委員会、共催・琉球新報社)が26日、中城城跡で開かれた。県内外から訪れた約1800人の観客は、世界遺産・中城城跡を背景に披露される華やかで勇壮な舞に見入った。

 「勧進帳」から抜粋した弁慶の舞「延年の舞」、曽我五郎が恋人の元に通う姿を描いた「雨の五郎」、能の「石橋」を基にした舞踊「連獅子」の三つの演目が披露された。「連獅子」で、市川海老蔵さんと市川福太郎さんが親子の獅子を演じた。最後は、白頭と赤頭の獅子となり、頭から足元まである毛を勢いよく回し、観客を魅了した。
 北中城村から見に来た瑞慶覧秀美さん(53)は「初めて歌舞伎を見ることができ、うれしい」と感激した様子で話した。

連獅子の毛振りで観客を魅了する市川海老蔵さん(右)と市川福太郎さん=26日午後8時ごろ、中城村の中城城跡特設舞台