【多良間】豊年への感謝と地域の繁栄を願う多良間村の伝統行事「スツウプナカ(節祭)」が10日、2日間の日程で始まった。長老たちが神歌(ニィリ)を歌い、酒を酌み交わす「暁願い(アカツキニガイ)」が行われ、その後若手の男性らが「ヒーヤ、ヤッカヤッカ」とはやし立てをした。若夏の夜風に乗って、しんと静まった村に響いた。
スツウプナカは、国指定重要無形民俗文化財「八月踊り」とともに多良間村の二大行事の一つ。10日日夜から11日未明にかけ催された「暁願い」で神歌(ニィリ)を歌った下地久雄さん(77)は「お祈りをして豊年満作で健康第一に頑張りたい」と話した。