ようこそ伊江島へ 「はなしゃあたいばる」口コミで話題に


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 【伊江】伊江村役場から約500メートルの距離に位置する門口(じょうぐち)公園前の花壇には、赤、黄、オレンジなど色とりどりのユリやガザニア、ハイビスカスなど十数種類の花が約30メートルにわたり咲き誇っている。村東江上区老人クラブ(知念敏彦会長)が丹精込めて咲かせた花で、「きれい」と口伝えで話題になり、お年寄りが乗り合いの車で訪れるなど評判を呼んでいる。

色鮮やかな花を咲かせた東江上区老人クラブ会員ら=7日、伊江村東江上区

 花壇の土地は同区民の島袋和男さんから無償貸与を受けている。以前は島袋さんの母親が手入れをしていたというが、手入れができなくなった事情を知った島袋勉前区長が老人クラブに呼び掛け、「花を咲かそう」と始めて4年目を迎えた。ことし2月に植え付け、定期的に除草作業を行い成長させた。ユリの球根などは村が無償提供、経費は同区が負担している。
 2年前には看板も設置した。この辺り一帯は昔から華やかな集落と言われ、親しみやいとおしいなどを意味する伊江島方言の「はなしゃ」を入れ、「はなしゃあたいばる(華の門口)」と命名。同クラブの新城孝雄前会長が名付けた。
 知念会長は「ゆり祭りに来られた村外の人にも楽しんでもらおうと、この期間に花を咲かせた。みんなの協力と土地を貸与してくれる島袋さんに感謝」と話した。
 ゆり祭り期間中は、会場と港を結ぶシャトルバスが行き交い、観光客らの目も楽しませていた。
(中川廣江通信員)