【渡嘉敷】渡嘉敷島で25日(旧暦4月19日)夜、サンゴの大量産卵を地元のショップダイバーらが確認した。サンゴは年に一度だけ5~7月の満月の前後に産卵する。
阿波連ビーチでは午後10時20分ごろからミドリイシサンゴ、コモサンゴなどの放卵・放精が一斉に行われ、見学に訪れたショップダイバーやゲストらは夜の水中神秘ショーを堪能した。阿波連ビーチでは昨年より1週間早い産卵確認となった。
渡嘉敷区でショップを営む西浦由里子さん(37)は「産卵は何度見ても感動する。一つ一つ、サンゴの先端からピンク色の卵が水中に飛び出し、夜の海をピンクに染める。目の前はまるで宇宙の世界にいるような光景」と話した。ゲストの夫婦(神奈川県)も10年間ダイビングで訪れているが、初めて見る産卵に大感激したという。
(米田英明通信員)
英文へ→Coral laying eggs in night sea of Tokashiki