【糸満】23日の慰霊の日を前に、沖縄県糸満市摩文仁の沖縄平和祈念堂(座安毅所長)で14日、施設内にある平和祈念像のほこりを取り払う「浄(きよ)め」が行われた。沖縄平和祈念堂の職員のほか、県工芸振興センターと新人バスガイドら総勢22人が参加し、平和の願いを込めて高さ約12メートル、横幅約8メートルの平和祈念像を磨いた。
「浄め」は慰霊の日前と年末の年2回実施している。
参加した沖縄バスの五十嵐万里菜さん(18)=那覇市=は「祖父母のきょうだいが沖縄戦で犠牲になった。亡くなった親戚に伝わるよう、平和を願う気持ちを込めて像を磨いた」と話した。
沖縄平和祈念堂では22日午後7時から沖縄全戦没者追悼式前夜祭が催され、古典音楽や琉球舞踊が奉納される。
【琉球新報電子版】