19歳・有銘 頂点狙う WKO空手W杯 県内から12年ぶり出場


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 防具を付けずに直接打撃で攻防するフルコンタクト空手の「WKO空手ワールドカップ」(11月13日、エディオンアリーナ大阪)に、一般男子上級軽量級の有銘大貴(国際空手拳法連盟白蓮会館沖縄支部)が初出場する。県内からは3大会12年ぶりの出場となり、「日本代表で出るからには、1位を目指して頑張りたい」と闘志を燃やす。指導する子どもたちのあこがれも背負い、19歳が世界一を懸ける。

蹴り技を披露する有銘大貴=19日午後、宜野湾市大山の白蓮会館宜野湾道場(諸見里真利撮影)

 4年に1度開かれるワールドカップへの県内からの出場は、沖縄支部の仲田央希支部長以来だ。2015年の全日本大会では3位と、優勝と準優勝のみ獲得できる代表権を逃して悔しい思いをした。

 ワールドカップ出場を懸け、沖縄ブロック予選を兼ねた16年5月の選手権大会では、必須条件の1位通過を成し遂げた。県外からも多くの強豪が集う大会を3連覇した。「地元でもあるし、絶対に沖縄ブロックは取りたかった」

 普段は沖縄統合医療学院で整体を学ぶ傍ら、道場で子どもたちを指導しつつ、週に5日程度、毎回2~3時間練習する。仲田支部長によれば、切り替える判断力の速さと的確な攻撃、そして“華がある”という戦いが身上だ。「KOも多く、速い連打で競り合いでも勝てるセンスがある」(仲田支部長)。

 首里中、首里東高出身で身長175センチ、体重65キロ。体格的には外国勢にかなわないものの、有銘選手は「世界の強い選手と戦うのが楽しみ」と期待を高めつつ、本番を待つ。