ルーツの地 時を超え 世界の若者ウチナーンチュ大会


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 沖縄県内初開催の第5回世界若者ウチナーンチュ大会(同実行委員会主催)第2日の21日、海外からの参加者が自国を紹介するワークショップ「世界のオキナワ」や民俗芸能、舞踊を披露し、一緒に体験して踊る「世界の芸能フェス」が中城村民体育館で開かれた。県内、海外から両イベントに延べ約350人が参加し、異文化への理解を深めた。

それぞれの国の芸能を披露する海外参加者ら=21日午後、中城村の中城村民体育館

 「世界のオキナワ」は9カ国2地域の参加者が16カ所のブースに分かれ、沖縄の文化や風習が各国でも受け継がれている様子を説明した。「世界の芸能フェス」では世界の民俗舞踊に魅了された参加者が沖縄の空手や棒術のほか、ブラジル、ペルー、ボリビア、ハワイの踊りを体験。最後は空手やカチャーシーの振りを取り入れたサルサを全員で踊り、絆を深めた。

 ワークショップでペルーの文化を説明した県系4世の安座間ジョンさん(35)は「ペルーでも沖縄のシーサーに似た『トロ・デ・プカラ』というペアの牛の置物があり、屋根の上に置く」と写真を見せた。オキナワインターナショナルスクール3年の国仲小夏さん(9)、仲宗根歌芳さん(9)はボリビアの説明を聞き、民族衣装を試着して楽しんだ。国仲さんは「ボリビアにコロニア・オキナワという『沖縄』の名前が付く地名があると知らなかった」と驚いたように話した。

 棒術を練習して披露したボリビアの3世、具志堅勇二さん(14)は「ボリビアの学校で先生とやる棒術よりもかっこよかった」と笑った。