「海ごみ」写真作品に 海・Loveフェスタ 海岸清掃、保全訴え


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海岸を清掃した後、「海ごみアート」で自然環境保全やごみ捨て禁止などを啓発する参加者ら=10月30日、石垣市野底の野底下地海岸(実行委員会提供)

 【石垣】海岸を一斉清掃し、参加者で食事や歌を楽しむ「第8回海・LoveLoveフェスタin石垣島」(同実行委員会主催)が10月30日、石垣市野底の野底下地海岸で行われた。市民や観光客ら約480人が参加。清掃後は収集したごみを囲い写真撮影する「海ごみアート」で、自然環境保全やごみ捨て禁止などを啓発した。

 県内外からボランティアスタッフ参加者が増えたほか、子どもが親を誘ったり、中学生が教諭に声掛けし団体で訪れたりするなど回を重ね活動の輪が広がっているという。

 参加者は海岸約800メートルを歩き、ペットボトルや漁具、発泡スチロールなど流れ着いた漂着ごみを拾い集めた。外国語表記のごみも目立ち、参加者は漂着ごみの問題に関心を高めた様子だった。

 市白保の「しらほこどもクラブ」は子どもたち13人で参加。具志堅結維さん(9)ら子どもたちは「みんな一緒で楽しくできた」「海がつながっている。ここだけでは意味がない。世界の人が考えてほしい」などと感想を話した。

 笠原利香実行委員長は「1回目と比べても、スタッフだけでなく地元参加者も増え充実した内容になった。とてもうれしい。お祭りで終わらないよう今後、参加者が独自に呼び掛け人となって清掃活動が広がっていってほしい」と期待した。

 清掃後、参加者は野底小学校でライブを聞きながら、牛そばや豚そばなどを食し労をねぎらい合った。