「虹」「絆」心一つ 糸満の書道ガールズ、大紙に合作


社会
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第27回糸満市新春かきぞめ大会でパフォーマンスを披露した糸満市書道ガールズの(左から)東江桃佳さん、新垣航子さん、稲嶺明香利さん、石津綾香さんと三色の虹が印象的な作品=5日、糸満南小学校体育館

 【糸満】涙を流し終えた君の空に 絆という名の虹が架かったね―。5日に開かれた第27回糸満市新春かきぞめ大会で見事なパフォーマンスを披露した「糸満市書道ガールズ」の5人。Aqua Timez(アクアタイムズ)の「虹」の曲に合わせて縦・横約4メートルの巨大な紙に歌詞の一部を5人で協力して書き進めた。メンバーは「自分の字はぐじゃぐじゃだけど、全体で一つの作品。全体的にめっちゃいい感じ」と出来栄えに満足した様子だった。作品は糸満市成人式典の会場にも飾られ、新成人の門出を祝福した。

 糸満市書道ガールズは5年前から新春かきぞめ大会に合わせ市内で書道を習っている高校生を選抜した。毎年、パフォーマンスを披露している。

 今年のメンバーは、沖縄尚学高校2年の稲嶺明香利さん(17)、糸満高校2年の石津綾香さん(17)と新垣航子(こうこ)さん(17)、東江桃佳さん(16)、野原青空(そら)さん(17)の5人。それぞれ幼少から書道を習ってきた。

 作品テーマを考えるため、それぞれ好きな曲を持ち寄り、東江さんが選んだ「虹」に決定した。歌詞の中から好きなところをピックアップした。

 文字の配列や全体のバランス、赤・青・黄の3色の虹は全員で考えた。1回だけ同じ大きさの紙で練習したという。

 稲嶺さんは「今年初めて筆を持ったので、今年も頑張ろうという気持ちを込めて書いた」、新垣さんは「大きくきれいに見せるように気を付けた」と感想を話した。