10万球? 名護に光の家 連日、見物人絶えず


この記事を書いた人 志良堂 仁

 【名護】住宅地の中に突如現れた、夜を背景にして全体から輝きを発する家。「きらきら」「ぴかぴか」という言葉では収まらないほどのイルミネーションを施した名護市宮里の民家が話題となり、見物する人々が毎日絶えない。

住宅地で光輝く比嘉さん宅と、それを見に訪れる人々=15日、名護市宮里

 民家は比嘉さん宅で、12月19日から1月末まで光り続ける。ここに住む男性(42)が5人前後の仲間と一緒に10月から準備をしてきた。外壁だけではなく庭にもびっしりと飾り付けられ、ピンクに光るハートで枠取られた撮影ポイントもにぎわっている。

 毎年この時期にやっており、4年目。年々規模が大きくなっている。電球の数は設置した仲間たちにも分からず「10万球は超えると思う」。

 飾り付ける時にはしっかりと物語を描きながら配置すると言う。作業中には点灯の日を待ち遠しくしている近所の人から話し掛けられることも多い。

 男性は「昔やんちゃして迷惑を掛けたので、世間さまに恩返しのつもりでやっている。『光のプレゼント』で子どもやお年寄りに喜んでもらいたい。軽い気持ちですよ」ときっかけを話す。

 沖縄市から家族や友人と来ていた仲里茉梨亜さん(22)は「すごいとしか言えない」と形容に困るほどだった。同じく沖縄市から妻と娘と3人で訪れ、記念写真を撮っていた山城勝彦さん(51)は「(自分も)こういうことできたらいいなと思うけど」と笑った。

 来年も再来年も続けるため、電飾は丁寧に約1カ月かけて片付け、大切に保管する予定だ。(長浜良起)