【大宜味】「よいしょ」と、岩を持ち上げるように幹を伸ばしているのは、大宜味村江洲の上地里子さん(77)宅のパパイアだ。数年前に岩の隙間から芽を出した。
「気が付いたら大きくなっていた。真ん中の幹が親。左が子ども、右が孫、その隣の幹はひ孫」と楽しそうに話した。実も四つの幹から収穫できるので、子どものようにかわいいという。
11年目に初めて実を付けたアフリカ産ひょうたん「カラバス」は金城祥一郎さん(72)の農園にある。中部の植物園で苗木を購入して植えたものの、いつまでたっても実を付けないので切ってしまおうと思っていたやさきに実を付けた。
「最初はシブイかと思ったが、よく見たら幹にしがみつくように実が付いていた」と笑顔で語った。
(安里郁江通信員)