【名護】やんばるの山野は新緑に包まれ花々も一気に輝き初夏へ向かっている。センダンが涼風に揺れ、シャリンバイは軽やかに踊っている。
センダンは淡紫色の小さな5弁花が群がって咲く。高さ7メートル余。果実は秋に黄色に熟しヒヨドリがよく訪れる。
センダンは、生物資源研究所(名護市)の根路銘国昭所長が抽出成分でインフルエンザウイルスを死滅させることを実験で証明したことで一躍注目を浴び、「神の樹」と呼ばれている。
一方、シャリンバイは庭木や公園樹として広く植栽されている。白色か淡紅色の5弁の花を付ける。秋に1センチほどの果実を付け黒紫色に熟す。
久米島紬(つむぎ)、大島紬は幹、根を利用して染料に使う。和名は枝が車輪のスポークのようで花が梅に似ていることから車輪梅と書く。バラ科で、分布は日本、韓国、台湾など。方言でテカチ、タカチャーなどと呼ばれている。
(幸地光男通信員)