社会

糸満市小波蔵で水道工事中に不発弾爆発 2人が重軽傷

 14日午前8時20分ごろ、糸満市小波蔵321番地付近の歩道で、建設業従業員の古波蔵純さん(25)=豊見城市宜保=が水道工事のため重機で掘削作業中、突然爆発が起こった。

糸満署によると、作業中の重機が土中に埋まっていた不発弾に接触し、爆発した可能性が高いという。この爆発事故で、古波蔵さんが顔面を負傷し重傷を負ったが、意識はあり、生命に別条はないという。現場裏の老人ホームの男性入所者(75)の1人が割れたガラス片で足に軽傷を負った。午前11時半現在、ほかにけが人は確認されていない。同署と糸満市消防本部が詳しい事故原因を調べている。

 午後1時現在、けが人はほかに確認されていない。付近の住宅、寺の窓ガラスが割れるなどの被害もあった。糸満市によると、不発弾の有無などを探る工事前の磁気探査は実施していなかった。
 爆発事故を受けて市や県は現場に職員を派遣し、被害を確認。訪米中の仲井真弘多知事にも報告された。那覇労働基準監督署や経済産業省原子力・安全保安院も現場を視察した。陸上自衛隊不発弾処理隊も現場に入った。
 糸満署や県などによると、現場は糸満市発注の市道「真栄平・名城」線整備に伴う水道管敷設工事の際、重機が約1メートル掘削した地点で爆発が起きた。古波蔵さんは重機で土中の石を割り、その除去作業中だった。重機先端のドリルが触れた衝撃で、不発弾が爆発したとみられる。当時、現場付近では古波蔵さんを含め3人が作業していたという。同市道は開通していない。
 大きな爆発音が一帯に響き、黄色い煙も目撃された。古波蔵さんは南風原町の県立南部医療センターに搬送され、連絡を受けた家族が駆けつけた。
 「沖縄偕生園」では窓ガラス104枚が割れた。爆発当時、入所者の多くが食事中で、窓付近にはいなかった。爆風で付近の建物が揺れ、街灯が傾くなどの被害も確認された。
 現場では県警の捜査員約20人が実況検分し、ショベルカーや爆発してえぐれた地面を調べていた。爆発で地面が直径4メートルほどえぐれ、土や石が辺りに散らばっていた。
 県警から「爆発現場近くに信管らしきものがある」という連絡を受けた陸自が識別のため現場に入った。
 県内の不発弾事故では、1974年に那覇市小禄で園児4人が死亡、87年に那覇市長田で1人が死亡、89年に伊江村東江上で1人が死亡している。


重機を使った工事中に爆発事故が発生し、重機オペレーターが重傷を負った事故現場=14日午前10時すぎ、糸満市小波蔵