芸能・文化

古謡保存八重山でスタート 歌い手高齢化収録急ぐ

古謡保存記録事業の収録のため、古謡を歌う新川ユンタ保存会=石垣市立図書館

 【八重山】沖縄各地の文化遺産の古謡を後世に残そうと、県文化振興会の沖縄古謡保存記録事業が八重山で始まった。今後、5カ年でユンタやジラバなど県内に1000曲あるといわれる古謡400―500曲を収録する予定。専門員の波照間永吉県立芸大教授は「古謡の歌い手の高齢化が進んでおり、音源で記録保存できる最後のチャンスになるかも」と意欲的に取り組んでいる。

 同事業は2006年度から5カ年計画で先島地域、本島北部、中部、南部、周辺離島で実施される。県内各地で畑仕事や日常生活の中で歌われてきた古謡だが、保存会の会員は70代後半から80代と高齢化が進んでいる。
 石垣市での収録作業は10日行われ、石垣市の新川ユンタ保存会の会員が「真乙姥(まいつば)ミシャグパーシィ」「まやーユンタ」などを手拍子とともに歌い上げ、無事収録した。
 同保存会の嵩本安意会長は「先輩の歌い手が1人亡くなると50曲から60曲の古謡が失われる。この事業の収録で、古謡を受け継いでいけたらうれしい」と期待した。
 同振興会の山城直吉事務局長は「これまで収録された古謡は絶版になっている。多くの人の手元に残るように、収録したCDを発売したい」と話した。