社会

起業し収益でサンゴ保全 沖国大・稲住さんiPhoneケース販売

<収益でサンゴ保全>アイフォーンケースを前に笑顔を見せる稲住光祐さん(左)と高江洲恵理子さん=宜野湾市の沖縄国際大学

 「魅力的な沖縄をつくりたい」と、稲住光祐(いなずみこうすけ)さん(24)=沖国大4年=がこのほど、学生プロジェクト「結んちゅ―UINCHU―」を立ち上げ、沖縄の海や植物をデザインしたアイフォーン(iPhone)ケースの販売を始めた。売り上げの一部はサンゴの保全活動に取り組むNPO法人美ら海振興会に寄付する。

 稲住さんは、アルバイトでためた資金を手に中国に渡り、現地の企業と粘り強く交渉を続け、ケース製造の契約を取り付けた。念願の販売までこぎ着けた今「学生でも起業に挑戦できる」と確信している。
 稲住さんは2011年、8カ月かけて世界30カ国を旅した。訪れた国々で「沖縄の豊かな自然は世界に誇れる」と肌で感じた。また旅行中、同世代の若者と積極的に交流。「海外の学生は、夢に向かって頑張っている」と実感し「学生のうちに何かやらなければ」という気持ちが強くなった。
 帰国後、沖縄の自然保護につながるビジネスを形にするため奔走。アルバイトで資金をためた。ことし7月、中国に渡り、現地の企業と交渉し、ケース製造の契約を取り付けた。しかし、その後、さまざまな課題に直面。製造個数やデザインで意見が食い違い、契約を一方的に解除された。別の現地企業と何度もメールでやりとりを続け、自分の要望を粘り強く伝え続けた。
 10月下旬、実際に商品2千個が手元に届いた時は「本当にうれしかった」と笑顔を見せる。今月3日、稲住さんは琉球大学4年の高江洲恵理子さん(24)らに声を掛け「結んちゅ」を設立。「魅力的な沖縄をつくり続けたい」と今後の抱負を語る。ケースの販売を請け負う小売店を募集している。ケースは1個千円で、沖縄の植物や海など、デザインは5種類ある。問い合わせは「結んちゅ」uinchu.okinawa@gmail.com(仲宗根祐希)



琉球新報