福島の新聞、図書館で 避難者支援 県立や7市町に


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県内9施設で閲覧できる「福島民報」と「福島民友」=10日、那覇市の県立図書館

 福島県内で発行する新聞「福島民報」と「福島民友」が10日から、沖縄県内の図書館などで閲覧できる。福島県の「ふるさとふくしま帰還支援事業」の一環で、東日本大震災や原発事故で沖縄県へ避難している福島県出身者らの利用を想定する。

閲覧場所は9施設で、県立図書館(那覇市)と沖縄避難者サポートネットワーク(同)、名護市と浦添市、沖縄市、南城市、宮古島市、石垣市、与那原町の各公立図書館。同事業は本年度内の実施となる。
 県立図書館では、避難者支援コーナーも5月6日まで開設。福島県が発行する「福島の今が分かる新聞」も提供し、支援状況や復興の動きなどを伝える。震災や防災をテーマにした書籍も展示する。
 県立図書館奉仕班の仲宗根園子班長は「単に情報を得るだけでなく、慣れ親しんだ地元紙の記事に接することで、精神的な安らぎにつながればうれしい」と利用を呼び掛けた。県立図書館では、避難者への図書貸し出しも実施している。同図書館によると、県内への福島県からの避難者は618人(1日現在)。
 閲覧時間などの問い合わせは県立図書館(電話)098(834)1218。