クマやサル 壁画に 美里小新校舎、アトロンがデザイン


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美里小学校新校舎の壁画を描いたデザイン事務所アトロンのクリエイター友寄司さん(左)とエノビ☆ケイコさん=沖縄市の美里小学校

 【沖縄】地球を飛び出す子どもたち、さまざまな楽器を演奏するかわいらしいサル、本を読むクマ―。3月9日に落成式を迎えた美里小学校新校舎の壁画には、子どもや動物のキャラクターなどがポップなタッチで描かれ、空間に彩りを与えている。

学校関係者や児童たちからは「楽しい」「かわいい」「わくわくする」と大好評だ。
 壁画を描いたのはデザイン事務所アトロンのクリエイター・友寄司さんとエノビ☆ケイコさん。友寄さんは「子どもたちに感受性が豊かに育ってほしい」という願いを込め、「長く残るものなので、手を一切抜かずに取り組んだ」と語る。
 壁画はコンクリートの壁面に特殊な油性ペンキで何度も塗り重ねて描かれており、友寄さんらがデザインなどの試行錯誤を重ね、3年かけて制作。図書館や視聴覚室のほか、各学年の教室やトイレの案内表示なども手書きで仕上げられている。
 「元気になり、気持ちが明るくなる自由な感じをイメージした」というエノビさん。友寄さんは「とにかく絵から何かを感じとって、将来は地球を飛び出すくらいの活躍をしてほしい」と子どもたちに期待した。