けがから回復、ヤンバルクイナ森へ 国頭村楚洲


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金城道男副理事長の手から離れ、森に向けて元気に走りだすヤンバルクイナ=14日午後、国頭村楚洲

 【国頭】国頭村楚洲で交通事故に遭い保護されていたヤンバルクイナの雄1羽が14日、環境省やんばる野生生物保護センター、NPO法人どうぶつたちの病院沖縄の関係者らによってやんばるの森に返された。

けがから回復したクイナの放鳥はことし初。クイナは斜面を元気よく走り、森の奥に入っていった。
 今月9日、本島北部の住民が楚洲の県道70号で倒れているクイナを見つけ、やんばる野生生物保護センターに搬送した。クイナは全身打撲の状態で、どうぶつたちの病院沖縄に移されて治療を受けていた。
 ことしは14日までにヤンバルクイナの交通事故は5件あり、そのうち4件は死んだ。クイナは4~6月ごろに繁殖期を迎えるため事故が増える可能性があるという。