県内初開催となる都市対抗野球九州地区予選を制したホンダ熊本の佐久本匠選手(28)が5日の決勝終了後、宜野座村から応援に駆け付けた祖母・當眞静子さん(84)にホームランボールをプレゼントした。
當眞さんは「小さいころからボールとバットで遊ぶ子だった。とってもうれしい」と喜んだ。
佐久本選手は宜野座高校が2003年のセンバツに出場した際のエースだった。右肘の故障もあり、卒業後は、社会人野球の強豪・ホンダ熊本に野手として採用された。
チームに入って11年目。決勝ではショートを守り、堅実な守備に玉城誠監督の信頼も厚く、今大会2本塁打と打撃でも大活躍。「沖縄に来て何かが降りてきたようだ」と玉城監督を驚かせた。
2月には熊本出身の珠代さんと結婚し、熊本にしっかりと根付いている。父・勇さん(61)は、「頑張れる場所があればどこにいてもかまわない」と息子の活躍を応援している。
都市対抗野球の本戦は7月に東京ドームで開かれる。ホンダ熊本は4回連続の出場だが初戦敗退が続いている。當眞さんを含め、宜野座から親戚一同、20人ほどの応援団が勝利を信じて今回も向かう予定だ。(関戸塩)