県勢選手飛躍誓う 九州障害者水泳15日開催


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沖縄初開催の九州大会へ活躍を誓う寿デイサービススイミングチームの選手たち=6日、南風原町の寿スイミングスクール

 障がいのあるスイマーが集う「九州身体障害者水泳選手権大会」が15日、那覇市の奥武山水泳プールで開催される。25回を数える大会で、沖縄での開催は初めて。地元開催に花を添えようと県内選手たちの士気も高まり、上位進出や記録更新などそれぞれの目標を掲げて活躍を誓う。

 同大会は手足や視覚、聴覚、知的など、障がいの種類や程度によって選手をクラス分けして競技を行う。今年は九州各県から約110人がエントリーし、沖縄からは約30人が参加予定だ。
 南風原町の寿デイサービススイミングチームは2年ぶりの出場で、60~80代の計10人が出場。病気の後遺症で体にまひのあるメンバーがほとんどで、リハビリの水中歩行訓練をきっかけに週2、3回の練習で力を伸ばしてきた。
 寿チームの宮城宏さん(67)=南風原町=と新川厚さん(65)=西原町=はともに2度目の九州大会出場。宮城さんは「目標を持つことで前向きになれる」と水泳の魅力を語る。地元開催にメンバーたちは燃えているといい、2人は「高いレベルの選手たちに自分がどれくらい近づけているか、挑戦するのが楽しみ」と声を弾ませる。
 金武町営プールを拠点に活動する障がい者水泳チーム「沖縄マーメイドクラブ」からも10~60代の計5人が出場予定だ。50メートル自由形で上位が期待される国頭藍子さん(27)=浦添市=は「緊張するけど楽しみたい」と意気込む。クラブの主将で、九州身体障害者水泳連盟副会長も務める普久原朝正さん(65)=沖縄市=は「大会を沖縄での裾野拡大にもつなげたい。競技人口が増え、将来のパラリンピック選手が出てほしい」と期待する。(大城周子)