県全域が強風域 台風12号 本島、大東島に波浪警報


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 大型の台風12号は7月31日午後9時現在、那覇市の西南西約70キロの位置を発達しながら時速15キロで北に進んでいる。暴風域は伴っていない。沖縄地方全域が風速15メートル以上の強風域に入っている。沖縄本島地方は31日夜遅くから8月1日未明にかけて台風12号が最接近し、2日明け方から昼前には強風域を抜ける見込み。そのほかの地域は1日夕方に強風域を抜ける。本島地方と大東島地方は波浪警報が出されている。

 本島地方で1日、23メートルの非常に強い風が予想される。大東島地方、宮古島地方などで18メートルの強い風が吹く。本島地方で1日未明から昼前にかけて局地的に1時間70ミリの非常に激しい雨が降る恐れがあり、気象台は浸水や土砂災害について警報を発表する可能性がある。
 31日、離島便など複数の船便と航空便の一部に欠航があった。ジェットスター・ジャパンは1日の那覇-成田と那覇-関西の往復便を欠航している。路線バスは1日は通常運行する。
 中城村は大雨の影響を考え、避難所2カ所を開設した。31日午後8時現在、中城南小学校体育館に60代の男性1人が自主避難した。
 気象台によると今回の台風は中心より周りの方で強い風が吹くという特徴がある。31日午後9時現在、中心気圧は985ヘクトパスカル、最大風速20メートル、最大瞬間風速30メートル。