「価格」「長袖」に要望 かりゆしウエア調査


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 沖縄総合事務局は20日、かりゆしウエアに関する調査をまとめた沖縄ミニ経済レポートを公表した。それによると、県内居住者の6割が所有し、男性は平均4・6着を所有している。最も多い利用シーンは「仕事」で「葬式」や「普段着」と続く。

県外居住者の所有は1割にとどまり、多くはリゾートウエアとしてのイメージで着用している。購入価格は県内居住者は平均5300円、県外者は同6100円。かりゆしウエアへの要望では「価格を安くしてほしい」が最も多かった。10着以上所有する人からは「長袖の種類を増やして」「落ち着いた色がほしい」などの要望が多かった。
 総合事務局は調査結果を踏まえ、かりゆしウエアのさらなる普及促進の方策として(1)県内での普段着や冠婚葬祭などの潜在的ニーズに適した多種多様な開発(2)多くの人が重視する生地や着心地にこだわった商品開発(3)夏場だけでない着用期間を広げるため長袖の種類拡大(4)沖縄観光でかりゆしウエアの着用推進(5)県外企業へオリジナルユニホームの提案―などを挙げた。
 かりゆしウエアへのイメージについては、県内の6割が「ビジネスウエア」と回答したのに対し、県外の同じ回答は1割程度にとどまった。県内居住者の45%が県内のビジネスウエアとしてかりゆしウエアを着用している。そのうち57%がほぼ毎日着用している。県内では5~10月に着用が集中している。着用シーンは、県内の45%が「仕事」と回答、県外は「観光・レジャー」の13%が最も多く、「休日の普段着」が10%と続いた。県外の「仕事」は3%にとどまった。
 購入時には、県内外とも着心地や価格、柄・模様の鮮やかさ、全体の形などを重視した。問題点は、県内では「価格が高い」が72%で最も多く、「同じようなデザインが多い」が47%と続いた。県内外ともそろって多かったのは「沖縄以外で着用しにくい」だった。
 調査は10月2~6日にインターネットでアンケートした。県内居住者は沖縄本島に1年以上住んでいる210人で、県外者は東京、大阪在住で沖縄に住んだことがない220人の合わせて430人に調査した。

県内居住者男女別の問題点・気になる点
県内・県外居住者別のかりゆしウエアの着用シーン