那覇第2滑走路「環境影響なし」 総合事務局が結論


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 沖縄総合事務局は12日、那覇空港滑走路増設工事の環境保全措置について専門家が指導や助言をする環境監視委員会(会長・土屋誠琉球大名誉教授)を那覇市内で開き、夏の時点では「工事による環境への影響は見られなかった」と結論付けた。

 埋め立て予定地周辺には絶滅危惧種の海藻クビレミドロや同じく準絶滅危惧種カサノリが生息しており、総合事務局が生息状況や水質環境を調査している。委員からは「水に含まれる有機物などのデータをさらに分析する必要がある」「(環境への影響は)結論までもう少し詳細にまとめてほしい」との意見があった。
 総合事務局は15年度にかけて引き続き護岸工事を進めるほか、来年10月から陸域に近い部分の埋め立て工事を開始すると報告した。